関西観光本部では、12月4日(水)~8日(日)インドネシアから有力なブロガー、インスタグラマー、情報サイト運営事業者の3名を招請するファムトリップを実施しました。同市場の特徴は、自然、食事、ショッピング、テーマパークが人気であること、旅行情報の入手方法は電子媒体が多いこと、また旅行手配については、まずリーズナブルな航空券を先に購入後、訪問先や宿泊施設を自己手配するという人が半数以上を占めていること等が挙げられます。
今回は、以上のような視点から、「神戸どうぶつ王国」、徳島県祖谷峡、鳥取砂丘、堺市博物館(VR体験)、あべのハルカス、ドン・キホーテ等を訪問し、取材活動を行いました。さらに神戸では神戸ムスクへ伺い、祈禱室も見学しました。今回、メディアが特に注目したのは、動物と触れ合える場が珍しいということから「神戸どうぶつ王国」、また旅館懐石料理、居酒屋、ホテルバイキング等とバラエティーに富んだ食事スタイルでした。こうしたメディアファムトリップは、きめ細かく、現地でしか得られない新鮮な情報を市場に届けることができるため、同市場のお客様が選ぶ訪問地が広がり、影響のあるメディアからの情報発信は大変効果的です。
インドネシアの訪日者数は、2018年で約40万人と東南アジア6市場(タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン、インドネシア、ベトナム)の中では5番目で、今年も10月現在では約31万人、前年比101.8%と伸びを欠いている状態です。このため人口2億6千万人の内、9割近くがイスラム教徒でありながら、旅行者では半数以上がキリスト教徒という複雑な市場の中では、プロモーション手法においては前述したようにファムトリップが適切と考えますので、今後も同市場に適したコースを選定して実施する所存です。
イタリアでのマンガの祭典「Lucca Comic & Games」 に出展しました
関西観光本部は、10月31日(木)~11月2日(土)、イタリア・ルッカで開催された「ルッカコミックス&ゲームズ(Lucca Comics & Games)」のJNTOブースに共同出展し、関西のPRを行いました。
毎年10月末にトスカーナ州ルッカで開催される漫画本とゲームのコンベンションである同イベントは、ヨーロッパ最大かつ、コミックマーケットに次いで世界で2番目に規模の大きいマンガの祭典であり、日本のアニメ、いわゆる“クールジャパン”に興味をもつ人々が欧州から集まる祭典です。
アニメやコスプレに興味のある層は、日本に旅行するターゲット層ではないというのが定説ですが、ルッカにおいては全く異なっており、「昨年JNTOブースで情報をもらって日本に行ってきた」、「来月京都に行くが他におすすめはないか?」、「来年ハネムーンで日本旅行を計画している」など、具体的な案件をもってブースを訪れる方が多数です。
今年に入って欧州の他地域に比べて訪日客の伸び率が悪いイタリアですが、若者層に向けたプロモーションは継続的にしっかりと実施されています。
JNTOxKANSAIブースには、3日間で1,890名の方が訪れ、アンケートも1日で300以上を回収するなど、日本に対する関心は他国での旅行博を上回るほどの高さを実感しました。JNTOローマ事務所もルッカコミックにおける手ごたえを感じており、来年度以降の出展を積極的に考えるとのことでした。
関西の持つ伝統・自然・食をテーマにした素材の提供のみならず、ルート提案の必要性を感じ、関西IN-東京OUTの周遊コースをからめたPRを積極的に行うことが必要であると認識しました。
しかし、「KANSAI」の知名度はイタリアではまだまだ低いのが現状です。欧州での露出も高まると期待される2025年「大阪・関西万博」も活かしながら、周遊を楽しめる広域エリアとしての「KANSAI」の知名度をあげるための施策が必要であると感じました。
ロシア サンクトペテルブルグ・モスクワ ラグジュアリー商談会に参加しました
関西観光本部では昨年に引き続き、11月6日(水)・8日(金)にロシアのサンクトペテルブルグとモスクワで開催された日本政府観光局(JNTO)主催商談会に参加しました。特に、モスクワではラグジュアリーに特化した商談会となりました。2017年1月からのロシア人向けビザ条件緩和や航空便数の増加、日露関係改善の影響もあり、ロシアにおける訪日旅行の需要は急増しています。2018年は訪日人数前年比22.7%増、2019年第一四半期も前年比20%増と好調な状況です。そういった背景が商談会の集客にも反映され、今年も2会場で150社を超えるバイヤーが参加した大変活気ある商談会となりました。関西は当本部や、和歌山県が一早くロシアプロモーションに着手していたため、他ブロックに比べると認知度は高く、商談時の質問内容も一般的な観光地というより、関西での体験プログラムやテーマ型の素材など、新しいツアー造成のための情報提供を求める声が多数寄せられました。また、ロシアにゆかりのある地域にも興味関心が高く、神戸・北野異人館や、大阪・泉大津の情報には熱心に耳を傾けていました。
来年度は日本=ロシア間の直行便が急増し、関空からもモスクワへの直行便が就航するなど、確実に日露間の往来は活発化します。
関西観光本部ではJNTOなどとも連携し、これからも積極的に情報提供してまいります。ロシアからのお客様受け入れに積極的な事業者さま、ぜひ関西観光本部に情報をお寄せください。
「第3回関西インバウンド交流会」出展者を募集しています
1.主 催 一般財団法人関西観光本部/株式会社テレビ大阪エクスプロ
2.期 日 2020年2月27日(木) 12:00~17:00 28日(金) 10:00~16:00
3.会 場 グランキューブ大阪(大阪市北区中之島5丁目3-51)
4.主な内容(予定)
①セミナー 行政機関や専門家、事業者による講演。
②パビリオン 行政機関の情報発信ブースを設けます。旅行代理店とのマッチングも。
③展示エリア 最新製品やサービスを展示し、来場者とのマッチングを図ります。
④ネットワーキング 登壇者や出展者・会員等の懇親会を行います。
https://www.tvoe.co.jp/inbound/pdf/2020/inbound2020.pdf
タイ「Visit Japan FIT Fair 2019」にて関西のPRを実施しました
関西観光本部では、11月8日(金)~10日(日)、タイ・バンコクにて開催されたJNTO(日本政府観光局)主催による、訪日旅行促進のための旅行博「Visit Japan FIT Fair 2019」及び併催の商談会に参加、関西のPRを行いました。
13回目となる今回のFIT Fairには、日本各地からDMO、観光協会、自治体、民間事業者等60団体がブース出展。当本部は関西各府県の観光案内パンフレットや交通チケットの案内等を行ないました。
訪日旅行専門のイベントのため、具体的に訪日旅行を計画している来訪者が多く、旅の起点としての大阪に関する質問のほか、関西各地へのアクセスに関する質問が多数見られました。特に、和歌山、滋賀、鳥取といった自然やアクティビティ、アニメコンテンツ等を持つエリアへの質問も多数見られました。
他方、鉄道各社が発行する企画乗車券の種類の多さや乗車可能エリアの複雑さについては理解促進が難しく、今後の課題となりました。
タイからの訪日旅行客は、リピーター率が7割近くとなるなど、高い水準で推移しており、より関西広域への旅行に対するニーズが高まっています。
当本部では、今回のような直接的なBtoCの訴求の機会に加え、さまざまなチャネルを通して、関西広域の魅力を発信してまいります。
関西広域連合による「フランス・英国向けトッププロモーション」に参加しました
「ゴールデンスポーツイヤーズ」や2025年「大阪・関西万博」を控え、ヨーロッパでも日本・関西への関心が高まるなか、関西観光本部は10月13日(日)~20日(日)、フランス・英国への関西広域連合によるトッププロモーションに参加しました。
まず、10月15日のユネスコ本部でのセミナー、10月17日の大英博物館での奈良県仏像展にあわせて開催された関西エアポート㈱のセミナーにて、メディアや旅行会社向けに、関西の魅力をテーマごとの写真を使ってプレゼンテーションを行ないました。
その状況はTVでも放映され、また、インタビューされた内容は記事になるなど、大きな反響がありました。
加えて、10月16日にはパリ日本文化会館にておいて、関西の観光PRや芸舞妓と茶匠によるデモンストレーションを通じて、フランスにおいて関西の魅力を発信、様々な伝統文化を身近に感じてもらうことで、関西の認知度向上と誘客の促進を図り、日本とフランスとの交流を深化させる機会を設けました。
また、10月18日はロンドンのジャパンハウスにて、舞妓・芸妓の歴史・着物・踊りを紹介するイベントを実施、100名以上のお客様にお集まりいただき、活気あふれる関西を体感いただきました。
さらに、フランスのイル・ド・フランス州との提携や、英国最大の旅行業協会ABTAとの連携など、将来を見据えたプロモーションの意見交換もでき、関西にとっても非常に有意義なものとなりました。
今後も、フランスでのデジタルプロモーションのノウハウなど、よりフランスの方に訴求できるプロモーション方法等の議論を続け、今後のさらなるプロモーションにつなげてまいります。
「UNWTO/UNESCO 観光と文化をテーマとした国際会議」京都開催のお知らせ
国連世界観光機関(UNWTO)・国連教育科学文化機関(UNESCO)では、2019年12月12日(木)~13日(金)、国立京都国際会館(京都市)にて、第4回「観光と文化をテーマとした国際会議」を開催します。
先進国で初の開催となる今回の会議では、「将来世代への投資~観光×文化×SDGs~」と題し、オーバーツーリズム、住民生活と観光との調和、多様な文化の継承、観光と文化の相乗効果等について議論を行ないます。
どなたでもご参加いただけますので、下記WEBサイトから是非お申込みください。
◆事前申し込みサイト http://www.4wctc-kyoto.com/
UNWTOシンポジウム「都市観光の予測を超える成長に対する対応~観光地をいかにマネジメントするか?」のお知らせ
国連世界観光機関(UNWTO)駐日事務所・(一財)アジア太平洋観光交流センターの共催にて、12月11日(水)、メルパルク京都(京都市下京区)にて、「都市観光の予測を超える成長に対する対応~観光地をいかにマネジメントするか?」と題したシンポジウムを開催します。入場は無料となっておりますので、下記URLより奮ってご参加お申込みください。
https://unwto-ap.org/event/kyoto
【お問い合わせ先】UNWTO駐日事務所 村田・吉田 TEL 0724-30-3880
フランス旅行メディア向け 関西・東北連携のファムトリップを実施しました
関西観光本部では、10月15日(火)~23日、フランス旅行雑誌2社(「VOYAGES」「Yonder」)から2名を招聘し、関西~東北のファムトリップを実施しました。
地域連携によるプロモーション事業の一つとして、欧州からの関西訪問リピーター率向上を目指すべく、自エリアにはない魅力を持ち(対比性)、かつ、関西とのつながり(親和性)のある他エリア、東北との新たな観光ルートのフランスへの情報発信に向け、両エリアの取材を行ないました。
「町人文化」の関西と、「農村文化」の東北の対比を通じ文化の違いを体感すると共に、関西と東北をつなぐストーリーの発端となる近江商人と伝統工芸の町を訪問し、今回のテーマを再確認することができました。関西エリアでは三重県の伊勢神宮、伝統工芸の伊勢型紙、宿場町の関宿、滋賀県の近江日野商人館、近江手織りの里にて体験や取材を行いました。フランス人の訪日旅行での期待度の高い、「歴史・伝統文化体験」、「伝統工芸」のテーマ性を重視した取材地は、ライター達も非常に関心が高い様子で、それぞれの話に興味深く、しっかり耳を傾けていました。
関西の取材後、東北への移動には、航空会社が設定する訪日外国人専用の運賃プランを利用しました。滞在期間中も安価で効率的な移動の実現が可能です。
当本部では今回の成果を検証し、今後も他ブロックとの連携も含め、フランスから関西広域への訪問率向上に取り組んでまいります。
英国旅行業協会の東京会議「The Travel Convention」に出展しました
関西観光本部では、10月7日(月)~9日(水)、東京・グランドプリンスホテル新高輪に於いてアジアで初めて開催された、英国旅行業協会(ABTA)年次会議「The Travel Convention」に出展し、英国の旅行会社・メディア約500名に対して、関西のPRを行いました。
ABTAは、ロンドンに拠点を持つ英国最大の旅行業協会で、約 1,200 社の旅行会社やツアーオペレーター等が加盟する団体です。「The Travel Convention」はABTA が主催する最大のイベントで、英国以外の主に欧州域内において毎年開催されており、旅行業界における最新トレンドに加え、政治、経済、IT、消費者動向等、今後のビジネス展開に有益な情報が提供されます。
現状、英国全体の海外旅行者数7,173万人に対して、訪日旅行者数は33.4万人に過ぎません。ABTA参加者は日本を販売していない代理店が多く、当本部ブースやレセプション会場での参加者との意見交換では、「KANSAI」の知名度の低さも痛感しましたが、国技館と同じ土俵で相撲が取れる「体験」やゴールデンルートから最も近いスキー場「スポーツ」、三大ブランド牛と調理方法の違い「食」といった説明したところ、日本・関西に大変興味をもっていただくことができ、今後のPRの際の留意点であることが分かりました。
また、会議終了後には、ABTAのマーク・タンザーCEOと当本部の東井芳隆専務理事が会談を行ない、今後の関西のプロモーション方策について意見交換しました。タンザーCEOからは、ラグビーワールドカップ終了後の関西への関心の持続や、英国航空の関西空港直行便のデイリー化といった施策の推進、関西の持つ伝統・自然・食をテーマにした観光素材の提供、関西IN-東京OUTの周遊コースをからめたPRを積極的に行ない、「KANSAI」の認知度を上げていくべきとのアドバイスがありました。
今後、ワールドマスターズゲームズ関西や大阪・関西万博といった大規模な国際イベントによる世界的な露出も活用し、英国での「KANSAI」認知度アップに努めてまいります。