2022.08.04 | 地域のお祭り研修セミナーとお祭り当日の実地研修の開催 通訳案内士スキルアップ実地研修(住吉祭) |
関西観光本部では、文化庁の人材育成を目的とする補助事業の一環として、関西の通訳案内士の方々を対象とする「地域のお祭り研修とお祭り当日の実地研修事業」を実施しています。
本研修事業は、多くの訪日旅行者を魅了する関西の文化資源の中から、歴史に裏打ちされた伝統行事や祭礼を対象として、通訳案内士の方がツアーを企画し、直接旅行者に提案できる仕組みの構築を目指し、アフターコロナで想定される訪日観光の個人旅行化、案内内容の変化、観光ニーズの変化など、ツアー形態の多様化に対応する、新しい生活様式での通訳案内士に向けた人材育成支援として取り組んでいます。
第1回目の実地研修は、7月30日〜8月1日に開催された住吉祭の視察をメインにあべのハルカス見学や、阪堺(チンチン)電車への乗車、下町情緒あふれる住吉大社周辺の散策などを盛り込んだ内容として夏越祓神事が行われる7月31日に実施しました。コロナの影響で、残念ながらお祭りが縮小され、直前の予定変更などもあり、予約即満員だった応募人数も20名の参加に留まりましたが、メインの夏越祓神事の参加も規模縮小ながら何とか叶い、有意義な研修の一日となりました。また、イヤホンガイド活用などにより、感染防止対策を徹底しながら、コーディネーターの軽快で奥深いお話は、訪日旅行者にも興味深い内容であると思われ、大変暑い中、参加者が熱心にメモを取っておられた姿が印象的でした。
今回の研修を契機に住吉大社・祭りを軸とする新たなガイドツアー企画の造成に繋がれば良いと願っています。
関西観光本部では、地域の伝統行事や祭礼などのお祭りをテーマとして、通訳案内士の知見を高めていただくことを目的として、関西の8地域のお祭りを対象に、動画によるオンライン視聴形式のセミナーを開催するとともに、これに合せたお祭り当日の実地研修を3回開催する予定です。
また、通訳案内士の皆さま自らが、お得意のテーマによるガイドツアーを企画・造成・販売出来る、ツアー検索システム「KANSAI Recommended Guide」を昨年度構築し、今回早くもご参加の方から関連する1プランを公開いただきました。